先日オンラインで購入した書籍の感想
作者のイシトビキャベツさんは元会社の上司で、会社にいた時はトビーさんと呼ばれていた
キャベツがどこから来たのかは知らない
自費出版の本をオンラインで買うというのは自分としても初めての体験で、このまま代金を持ち逃げされないだろうかと心配していたら、Amazonプライムもびっくりの早さで届いた
届いた!早い pic.twitter.com/lTEbicR6Zx
— Hiroyuki Kuromiya (@khiroyuki1993) 2025年6月6日
現在絶賛子育て中ということもあり、なかなか本を読む時間は取れないのだが、光の速さで本を送ってくれたトビーさんに対する感謝もあって、子守りの合間にポチポチと読み進めた
読み進めていく中で思い出したのが、昔好きで読んでいた沢木耕太郎の『深夜特急』
全6巻でそこそこボリュームのある旅行記なのだが、一度読み始めるとあっという間にその世界に引き込まれてしまう
『深夜特急』がユーラシア大陸を西へ進んでいったのに対して、『New Driveway』ではアメリカ大陸を東から西へ横断する話である
場所と時代こそ違うものの、今回の『New Driveway』でも旅のリアルな感情描写が魅力的だった
これは個人的な見解なのだが、「旅」と「旅行」の違いは何かと言われればそれはリスクをはらんだ見通しのつかなさだと思う
開幕冒頭に書かれていたこのフレーズはまさにそれを端的に表している気がした
長期旅行の直前は期待や高揚感より、日本の夏を楽しみたい気持ちや防衛本能的な不安が混ざった感情になる
誰に言われたわけでもない、自分が決めたことなのに、なんかやりたくないような気がする
とはいえもうここまで来たら行くしかない、出たとこ勝負だ
冒頭のフレーズは自分が昔長期のバイク旅に出かける前に感じた気持ちを思い出させてくれるような気がする
リスクをはらむ分、旅に出たことで得られる予想外の出来事(プラスもマイナスも)は、日常では絶対に得られなかったものだ
旅に出たからといって何かが変わるわけではないけれど、それでもその体験は自分の人生を確実に豊かにしてくれる
自分はこれまで日常のトビーさんしか知らなかったが、会社で見かける日常のトビーさんの裏で、こんな冒険が繰り広げられてたのかということを知ると、なんとなく昔の思い出も変わった味になった気がした