休暇中この本を読んでいた
プロジェクト管理というビジネスど真ん中のテーマが社会学で定量的に検証されていてとても面白い
プロジェクトが遅延したり予算をオーバーするというのは社会人を長く続けている人ならそんなの当たり前じゃないかと思われるかもしれない
しかしプロジェクトを取り巻く阻害要因を一つづつ潰していけば、精度の高い見積もりをして、予算内・期限内にプロジェクトを終わらせるのも不可能ではない
個人的に役立ちそうだと思ったワードを二つ切り出してみる
1. 参照クラス予測法(Reference Class Forcasting)
プロジェクトを見積もるときに、他の類似のプロジェクトにかかった日数を基準とする方法。自分たちのプロジェクトは前例がないと思いがちだが、客観的に見つめてみれば、他の多数のプロジェクトの派生系でしかない。見積もりを部分の分解ではなく、他のプロジェクトの工数から算出することで精度が格段に高くなる
2. ロングテール
プロジェクトにかかったコストの分布はロングテールになる。ロングテール型の分布は必ずしも平均が分布を代表しない。予測不可能な要因がプロジェクトを阻害しないように、プロジェクトはできるだけ早く終わらせるのか吉
大学院で学んだ複雑系の理論がプロジェクト管理にも使えることに気づいたのは目から鱗だった。自分が今取り組んでいる業務も科学者の目で見てみるとまた違った気づきがあるのかもしれない。